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28 décembre 2007 

椿三十郎:films

黒澤明監督の『椿三十郎』を観た。
大目付菊井の汚職にからみ、若侍たちは命を狙われるハメになった。それとは知らず若侍たちは謀議をしていたが、その話を偶然聴いてしまった椿三十郎は彼らを助けることに・・・。
 この作品の魅力は椿三十郎のカリスマに尽きる。一見、豪放磊落だが、相手の作戦を見抜く戦術眼をもち、急場も機転を利かせて切り抜ける。なにものにも囚われない自由奔放な性格だが、人に対して懐が深いそのカリスマ性に若侍たちが惚れ込んでしまう。今なら、上司にしたい男・NO.1になれるだろう。人生の岐路に立ったときや、悩みがあるときに必ず意見を聞いておきたいような人物だ。
 この映画がリメイクされているようだが、僕はこの作品だけで十分、堪能した。
 あれ?と思ったのは、ラストに豪快な血しぶきが出る以外は、刀で切っても血が出る演出がないこと。もちろん、返り血もないから、切られた相手が死んでしまったのか判然としない。あと、田中邦衛の演技には笑った。別に笑わせている訳ではない。物心ついてから観た彼の演技はいつも吃音のため、田中が滑舌よく台詞を言うたびに違和感が漂うのだ。
 先のエントリーでも触れたが、やはり椿三十郎も独身のようだ。黒澤作品における格好いい男=独身という、僕の説はかなり、確度が高い。