La môme:films
Olivier Dahan監督のLa mômeを観た。
フランスを代表する世界的シャンソン歌手Edith Piafの生涯を描いた伝記映画。この映画におけるPiafの印象は、自堕落、傍若無人、すれっからし、アバズレ・・・といった感じだ。その姿は、歌しか知らなかった僕にはやや衝撃的だった。貧民街で生まれ、娼館で育った彼女の人生はサクセス・ストーリーだったのか。この映画を観る限り、否であろう。あとでPiafについて少し調べたが、この映画では彼女の多くの功績があまりかたられていないような印象をもった。
この作品で想起したのは、レイ・チャールズの生涯を描いたRay。まさにRayの女性版のような趣である。La mômeもRayと同じように、むしろ彼女の私生活に焦点を当てているためか、ややscandalousな印象。彼らの芸術的側面が一体、何に基礎づけられていたのかがはっきりしなかった。また、この映画で想起する歌手はもう一人。美空ひばり。やはり時代というのがあるのだろうか。
Piafは47歳でこの世を去ったが、劇中の晩年の彼女は67歳かと見まごうばかりの老いさらばえよう。しかし、ラストのJe ne regrete rienは鬼気迫るものがあった。この映画を観た後に、もう一度 Hymne à l'amourを聴いてみる。歌詞をかみしめると、また一つ違った歌に聞こえた。
この作品でMarion Cotillardがアカデミー賞主演女優賞を獲得している。その演技は確かに、その賞に値するものであった。ちなみにJamie FoxxもRayで主演男優賞を受賞しているし、Philip Seymour HoffmanもCapoteで受賞。Helen MirrenもReese Witherspoonも、ブス・メイクをしたCharlize Theronも、Nicole Kidmanも・・・ここ最近のアカデミー賞はそっくりさん大賞でもやっているのか?と思うくらい、実在の人物を演じた俳優が受賞している。これは一体何なのだろうと思ってしまう。実在の人物がいれば確かに演技の優劣はつけやすいだろうが、審査員が考える演技力とは何かと疑問を持たざるを得ない。
フランスを代表する世界的シャンソン歌手Edith Piafの生涯を描いた伝記映画。この映画におけるPiafの印象は、自堕落、傍若無人、すれっからし、アバズレ・・・といった感じだ。その姿は、歌しか知らなかった僕にはやや衝撃的だった。貧民街で生まれ、娼館で育った彼女の人生はサクセス・ストーリーだったのか。この映画を観る限り、否であろう。あとでPiafについて少し調べたが、この映画では彼女の多くの功績があまりかたられていないような印象をもった。
この作品で想起したのは、レイ・チャールズの生涯を描いたRay。まさにRayの女性版のような趣である。La mômeもRayと同じように、むしろ彼女の私生活に焦点を当てているためか、ややscandalousな印象。彼らの芸術的側面が一体、何に基礎づけられていたのかがはっきりしなかった。また、この映画で想起する歌手はもう一人。美空ひばり。やはり時代というのがあるのだろうか。
Piafは47歳でこの世を去ったが、劇中の晩年の彼女は67歳かと見まごうばかりの老いさらばえよう。しかし、ラストのJe ne regrete rienは鬼気迫るものがあった。この映画を観た後に、もう一度 Hymne à l'amourを聴いてみる。歌詞をかみしめると、また一つ違った歌に聞こえた。
この作品でMarion Cotillardがアカデミー賞主演女優賞を獲得している。その演技は確かに、その賞に値するものであった。ちなみにJamie FoxxもRayで主演男優賞を受賞しているし、Philip Seymour HoffmanもCapoteで受賞。Helen MirrenもReese Witherspoonも、ブス・メイクをしたCharlize Theronも、Nicole Kidmanも・・・ここ最近のアカデミー賞はそっくりさん大賞でもやっているのか?と思うくらい、実在の人物を演じた俳優が受賞している。これは一体何なのだろうと思ってしまう。実在の人物がいれば確かに演技の優劣はつけやすいだろうが、審査員が考える演技力とは何かと疑問を持たざるを得ない。