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12 septembre 2009 

Gyudon Hamburger






 



 ウンケーとウークイの間、つまり沖縄の旧盆期間は閉店しているところが多い。ランチ難民と化したボクは、吉野屋に入った。しかし、レジの前に立つも、食指が動かず、注文が決まらない。そこで「沖縄限定」と銘打った牛丼バーガーなるものを注文した。
 一言で言うと、食べにくい代物だった。牛丼のつゆを含んだ飯は柔らかく、摑んで口に運ぶことさえ困難だった。そして食べた先から崩壊が始まり、生レタスが混沌を助長した。
 そもそも、何故、バーガーのスタイルを装うのか。遺伝子操作をしたコーンを詰め込まれて効率よく脂肪を蓄えたアメリカ牛に執着する吉野屋が、アメリカの大衆食に憧れを抱いた末路、だろうか。奇を衒っていびつになったものほど、醜いものはない。
 地域限定の商品というのは、メーカーにとっては実験の意味合いをもつ。マンネリでは飽きられる。新商品を打ち出さねば。だが全国展開はリスクがある。「限定商品」という付加価値の幻想を客に抱かせ、ヒットしたら他でも販売してみよう。きっとそんなところだろう。また、話題作り、宣伝の一環か。
 しかし、ボクは確信した。牛丼バーガーは、沖縄限定であり続けるであろう。そして、いつか幻のバーガーと化すに違いない。
 しかし、こうして感想を書くこと自体、メーカーの戦略の一部となる。ボクもまんまとはめられた、ということだろうか。