29 janvier 2009 

Zosterops japonicus loochooensis:journal

 学内の緋寒桜が咲いた。昼休みに花見に行くと、リュウキュウメジロが蜜を求めて花びらに容喙していた。小鳥も至福を感じるのだろうか。ここで一句。
 
 サクラ咲く 蜜吸い来たる メジロかな

桃色の花びら、雲間からのぞく青空、そして緑のメジロ。美しいコントラストだった。

28 janvier 2009 

Leopard et Vista

 MacのOS LeopardにはBootCampというMacでWindowsを走らせるソフトが入っている。ボクもこのほどMacBook AirにWindows Vistaをインストールした。できれば、MacにWinを入れることは避けたかった。だが、Macに対応していないソフトを使うことや、朝鮮語関連のソフトを使用するとき、どうしても必要となる。
 確かに、MacBook AirでもWindowsは安定して動作する。しかし、Winに移ってほどなくすると
冷却ファンがフル稼働する。Airの静寂性に慣れた耳には轟音のようだ。これはAirとWinの相性ゆえか、OSの性能の差か・・・。WinからMacに戻るとキーボードの音も心地よく、再び静寂が支配する。しかし、戻った後はパッドでダブル・タップが動作しなかったり、時計がずれたりと、調子が狂ってしまう。
 MicrosoftのOSはバージョンアップするたびにハイスペックのハードを要求する。近年はアップグレードの報せを聞くたびげんなりする。これまで唯一、うれしかったのはWindows NTの登場だった。多言語を混在する環境が格段にアップした。しかし、それ以降は新しいものを使う喜びが感じられない。このVistaに至っては動作が遅くなったという声さえ聞く。
 ああ、Vista導入は、本当に必要だったのか?

22 janvier 2009 

Lumière des lucioles:journal

 NHKの「高校講座」を観た。「テーマは琉球から沖縄へ 〜琉球王国の終末〜」このなかで、「蛍の光」の歌詞を紹介していた。少なくとも僕の世代以上で、この曲を知らない方はいらっしゃらないだろう。僕はこの歌がスコットランドの歌謡をに日本語の歌詞を付けて成立していたことは知っていた。以前、開高健の釣り紀行で、スコットランドの人々がオリジナルを歌っていたからだ。
 講座では日本版のこの曲には四番まであることを紹介していた。以下がその歌詞である。

  千島の奥も、沖縄も、
  八洲の外の、守りなり、
  至らん国に、勲しく、
  努めよ我が背、恙無く。

 この歌詞では千島列島や沖縄のような外の地域は、本土を防衛する地域として位置づけられている。ネットで少し調べてみると、この歌詞が琉球処分後は改変されて、「八洲の外」は「八洲の内」になっている。
  千島の奥も、沖縄も、
  八洲の内の、守りなり

その後、日清戦争後は、
  千島の奥も、台湾も、
  八洲の内の、守りなり

その後、日露戦争後は、
  台湾の果ても 樺太も
  八洲の内の 守りなり

となる。
歌を以て子供にすり込みを行う文部省(歌う子供たちは歌詞など噛みしめてないが・・・)。唱歌、恐るべし。沖縄は今でも「八洲の内の(外の?)、守りなり」であるという軍事上の位置づけは変わらない。現在は通常、2番までしか歌われない。世相を反映するという意味では、現代も当時の延長線上にある。少し唱歌研究の本を少し読んでみようか。

04 janvier 2009 

sashimi:journal

 冬休み最後の朝。前日に買ったお刺身が余っていた。お正月は孤食用のパックがなく、家族用を買ったのだが、食べきれなかった。
 朝から刺身、そういう気分ではない。そこで、刺身をサッと炒めて焼肉風海鮮丼にした。焼肉風としたのは、焼き肉のたれを使ったからだ。
 それでもなお、刺身のつまの大根が大量に余った。これで
大根もちを作る。

【作り方】
1,大根、にんじんなどのつまを少量のお湯で煮る。
2,ビニール袋に入れた片栗粉(1/2カップ)と小麦粉(大さじ3杯)に1を入れて、そのまま捏ねる。ついでに余った大葉も加える。
3,粉がこなれてきたら、それをスプーンで取り、ごま油を引いたフライパンで焼く。
  この時にべたべたとあんが手に付着するので、2本のスプーンで成形しながら焼くのが宜しい。
4,焼けたらポン酢で頂く。

 台湾で食べるような大根もちとは随分違う。今回のほうが、あっさりして和食好きには合う。今回も普段より多めに油を使ったが、材料が片栗粉と小麦粉なので、すぐに油を吸ってしまう。きっと、本場は油を大量に使っているのだろう。カロリーを気にする向きは要注意。ただ、刺身のつまが一挙に片付くので、便利ではある。
 朝のお茶はMariage FrèresのTemple de l'aube(暁の寺)。カップは新進陶芸家・高橋生華氏の作。







最後に一句。

 冬休み お屠蘇気分も 味わえず

本当にアッという間だった。