le journal de voyage:journal
旅行は、ハプニングの連続である。
卒業証書授与式を終えたボクは、ソッコーで空港に向かった。行くは大阪。嘉手納空港所属の米軍機と距離を確保するために、ボクを乗せた旅客機はやや低空飛行をした。一気に上空に昇らないためか、今朝着陸に失敗した貨物機の映像を見たからか、少し気分が悪くなった。
約20分の遅延で大阪到着。大阪では空港近くのホテルが出すシャトルバスに乗るつもりが、逃してしまう。ホテルはシャトルバスで10分の距離だから、タクシー乗り場へ。オバチャンの運転手に、一応予想される金額を確認すると、4,000円かからない程度という。
耳を疑った。
沖縄から大阪まで2時間ちかくかけてやってきて16,000円だったのに、10分のタクシーで4,000円?聞けば関空まで通じる橋を渡るのに、どうやら高いお金が設定されているとの由。危ういところであった。結局、40分待ってシャトルバスに乗る。
ホテルは関空温泉ガーデンナントカという。温泉と銘打っているだけあって、期待して風呂場に向かう。
ホテルの提供する写真はなかなかの大浴場だったが、入ってみると随分と狭い。二枚の鏡に2セットのシャワーと蛇口。つまりマックス2人の浴場である。ボクは4人目の入浴者であった。
二人は席に着き、一人は浴槽に浸かり、ボクはドアの前で、周囲を睥睨して立っていた。恐らく、座って体を洗っている二人には、首から下のボクのバディが鏡に反射していたに違いない。
ほどなく三人は浴場を後にし、浴場はボクの天下に。これはこれで嬉しいものである。しかし、しばらくすると「もう入れ替えの時間ですので上がって下さい」との婆さんの声。後で知ったのだが、この関空温泉には大浴場と小浴場の二つがあり、この二つが男女の浴室として
時間帯に応じてスイッチするようである。
広告の大浴場は間違ってはいなかったのである。
部屋に戻って早々にベッドに潜り込む。するとどうだ!肌の感触が全然違うではないかー!つるつる&しっとりなのである。温泉効果か、鏡の前に鎮座していた馬油ボディシャンプー、あるいは風呂上がりに塗ったクリームの顕れか。その感触を確かめるべく、我が手の平で胸や腰や顔を撫で回したぐらいなのである。恐るべし、関空温泉。
翌朝、早起きして6時に大浴場に向かう。再び大浴場を独り占めと思いきや、3名の先客。老人ばかりである。それはそうだ。早起きは老人には敵わない。風呂上がり、再び備え付けのクリームを塗ろうとして、手がピタリと止まった。
昨日、顔面に塗ったクリームは、かかと用のものだった。クリームのボトルには足の裏の絵が、あしらわれている。その効果を実感している身としては、そのクリームを拭い去るが躊躇われた。
きっとボクは疲れているに違いない。旅の行方が案じられる初日であった。さて、そろそろ出発するか。
卒業証書授与式を終えたボクは、ソッコーで空港に向かった。行くは大阪。嘉手納空港所属の米軍機と距離を確保するために、ボクを乗せた旅客機はやや低空飛行をした。一気に上空に昇らないためか、今朝着陸に失敗した貨物機の映像を見たからか、少し気分が悪くなった。
約20分の遅延で大阪到着。大阪では空港近くのホテルが出すシャトルバスに乗るつもりが、逃してしまう。ホテルはシャトルバスで10分の距離だから、タクシー乗り場へ。オバチャンの運転手に、一応予想される金額を確認すると、4,000円かからない程度という。
耳を疑った。
沖縄から大阪まで2時間ちかくかけてやってきて16,000円だったのに、10分のタクシーで4,000円?聞けば関空まで通じる橋を渡るのに、どうやら高いお金が設定されているとの由。危ういところであった。結局、40分待ってシャトルバスに乗る。
ホテルは関空温泉ガーデンナントカという。温泉と銘打っているだけあって、期待して風呂場に向かう。
ホテルの提供する写真はなかなかの大浴場だったが、入ってみると随分と狭い。二枚の鏡に2セットのシャワーと蛇口。つまりマックス2人の浴場である。ボクは4人目の入浴者であった。
二人は席に着き、一人は浴槽に浸かり、ボクはドアの前で、周囲を睥睨して立っていた。恐らく、座って体を洗っている二人には、首から下のボクのバディが鏡に反射していたに違いない。
ほどなく三人は浴場を後にし、浴場はボクの天下に。これはこれで嬉しいものである。しかし、しばらくすると「もう入れ替えの時間ですので上がって下さい」との婆さんの声。後で知ったのだが、この関空温泉には大浴場と小浴場の二つがあり、この二つが男女の浴室として
時間帯に応じてスイッチするようである。
広告の大浴場は間違ってはいなかったのである。
部屋に戻って早々にベッドに潜り込む。するとどうだ!肌の感触が全然違うではないかー!つるつる&しっとりなのである。温泉効果か、鏡の前に鎮座していた馬油ボディシャンプー、あるいは風呂上がりに塗ったクリームの顕れか。その感触を確かめるべく、我が手の平で胸や腰や顔を撫で回したぐらいなのである。恐るべし、関空温泉。
翌朝、早起きして6時に大浴場に向かう。再び大浴場を独り占めと思いきや、3名の先客。老人ばかりである。それはそうだ。早起きは老人には敵わない。風呂上がり、再び備え付けのクリームを塗ろうとして、手がピタリと止まった。
昨日、顔面に塗ったクリームは、かかと用のものだった。クリームのボトルには足の裏の絵が、あしらわれている。その効果を実感している身としては、そのクリームを拭い去るが躊躇われた。
きっとボクは疲れているに違いない。旅の行方が案じられる初日であった。さて、そろそろ出発するか。