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24 décembre 2007 

誰がために:films

日向寺太郎監督の『誰がために』を観た。
 戦争カメラマンとして世界を渡り歩いていた民郎は、父親の死をきっかけに実家の写真館を継いだ。ある日、美しい女性・亜弥子と知り合い、結婚をする。妊娠をし、幸せな日々を送っていた亜弥子はある日突然、何の関係もない少年によって殺害されてしまう。民郎は少年法によって裁かれた犯人が、ほどなく社会復帰したことを知る・・・。
 テーマは非常にいいのだが、いいテーマであるだけに、もっと丁寧に、考え抜かれた作品にしてほしかった。脚本も演出も素人臭さが出て、何だか甘い。全てにおいて中途半端で、物足りない作品。
効果音のピアノのボリュームが大きすぎて、雰囲気をぶち壊している。浅野忠信、香川照之と実力派を起用している割には、彼らの演技に他の作品ではみられる凄みや切れ味がない。突然、愛する者を奪われた男の喪失感や、応報感情を乗り越えようと葛藤する姿があまり出ていなかった。この監督は少年法理念や被害者救済についてどれだけの考えを持っているのだろうか?この映画で描かれているような単純な話ではないはずである。