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24 décembre 2007 

素晴らしき日曜日:films

 黒澤明監督の『素晴らしき日曜日』を観た。1947年、黒澤明37歳の作。戦後間もなくの東京を舞台に、金がない若い(?)カップルが過ごす日曜日を描いた作品。男も女も金が殆どなく、どこでも惨めな思いばかりしてしまう、なんだかトホホな話で、観ていてこちらが恥ずかしくなった。
 設定に不明な点が色々とあった。まず一体、このカップルは何歳なんだろう?特に男は若くはみえない。それと二人の服装。男はスーツ、ネクタイ、帽子にコート。女はバッチリ・メイクに髪にはパーマ。何より、文字通りの一文無しでどうやって家賃を払い、食べていくのだろう?男は戦争帰りであることがほのめかされるが、何をして生活しているのか判らない。女性もやはり不明。女性の明るく、前向きな性格は好感が持てるが、ウザさも感じる。『七人の侍』の作り込み具合と比較すると、随分と粗雑に見えるが、やはり貧しい時代だったのだろう。
 ラスト附近のシーン。突然に主人公が映画館のリアルな観客に向かって訴えかけるシーンがある。正直、これには戸惑いを覚えた。しかし、部屋で一人だったけど(笑)、付き合いで拍手してしまった。最後に男が未完成交響曲の指揮をするシーンはやや気恥ずかしさが残った。貧しくても、惨めでも、情けなくても、夢と愛があっていいね〜、勝手にやってくれやー。