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06 juin 2007 

Au plus près du paradis:films

Tonie Marshall監督のAu plus près du paradisを観た。
Fannetteはパリで美術書の編纂をする中年の独身女性。名画座が好きでよくクラシックな作品を観ている。特にレオ・マッケリー監督の『めぐり逢い』(原題はAN AFFAIR TO REMEMBER、仏題は”elle et lui”(彼女と彼)がお気に入りだ。彼女には思いを寄せる昔の同級生Philippeと一人の娘、そして一人のストーカーがいる。ある日、置き手紙が彼女に届く。そこには「恋する女になれるか?エンパイア・ステート・ビルで逢おう。Philippe」とあったが・・・
 はっきり言ってオバサン向けの映画だった。この作品だけでなく、『めぐり逢い』をモティーフにした作品は多い。Nora EphronのSleepless in Seattle(邦題『めぐり逢えたら』)はTom HanksとMeg Ryanを主役に迎えた作品であるが、これもすれ違いの恋を描く。実は僕はケイリー・グラント、デボラ・カー主演の『めぐり逢い』(1957年)を観ていない。『めぐり逢い』のオリジナルLOVE AFFAIR(邦題『邂逅』1939年!)も観たことがない。さらに、1994年にリメイクされたウォーレン・ビーティ、アネット・ベニング主演のLOVE AFFAIRも観ていない。随分前の作品なので、物心ついた頃にはクラシックになっていた。今回観た映画の原題は『めぐり逢い』でエンパイア・ステイト・ビルの屋上を「天国に一番近い場所」と読んだところから取っている。
 物語に話を戻すが、Bernardというストーカー男。なかなか取れない焦げのようにシツコイ。しかも、策を弄する。Bernardは冒頭でFannetteの頬をはたくが、Fannetteは彼になびかない。しかし、NYで出会った男・Matに突然に愛撫されてFannetteの怒りが鎮まるシーンがある。まあ、股間に手を突っ込んでくる男がWilliam Hurtなので、こういうこともあり得るのかもしれないが、俗世ではフツーの痴漢行為である。このテの映画では、怒ったり、興奮して話が止まらない女性を男がキスで黙らせるというシーンがたまにある。現実には恐らく、こうしたことはあまりないだろう。試しに誰か夫婦げんかをしているときに同じことをやってみてほしい・・・。とにかく、主人公の女性は一見すると50代後半だが、どこでもモテまくる。それも性的対象として。まあこの点がオバサン向けという所以である。
 結局、Fannetteが恋い焦がれた男がどんな奴なのかは最後まで明かされることはないが、こういうのがオバサン心をくすぐり、勝手な妄想ををかきたてるのであろう。ラストシーンの後、ParisとNYに住む男女の関係が発展的、あるいは安定的になるとは考えられないが、お約束のhappy endingでオバサンたちは心地よく劇場を出るだろう。
 「すれ違いの恋」というテーマは陳腐どころか現在でもバリバリの現役である。この作品が2002年にCatherine Deneuveを迎えることができたこと自体それが生きている証拠だし、何よりも韓流作品、特に恋愛ものといえば殆どこれがテーマだ。ストーリーとはあまり関係がないが、劇中で「眺めつづければ興味がつのる」とうFlaubertの台詞が挿入される。この文句、なかなか印象的。原題は「天国の一番近くで」。邦題は『逢いたくて』。
 この作品、4th mediaで初めて観る作品である(有料チャンネルは昨日から視聴可能だった)。画質は思っていたより安定感があり、悪くない。豪雨が降って画面が乱れるCSよりはまだいいかもしれない。明日は一般のチャンネルも観られるかな・・・。