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28 février 2007 

The Departed:films

Martin Scorsese監督のThe Departedを観た。香港映画インファナル・アフェアのリメイク。内容や場面設定などはほぼ同じ。ああ、ここで人が空から降ってくるなーというのも予想できたし、場面場面を先読みしてそれがことごとく当たってしまうので、物語自体の新鮮さは微塵も感じることができなかった。リメイクがオリジナルを越えるのは難しい。マイナーチェンジもあまり成功しているとは言えない。特にマット・デイモンの役所。オリジナルより心理描写が薄い。最後の方でかつてのボスを殺害するが、彼をその行動にかりたてる動機が異なっている。オリジナルはやくざな生活から抜け出し、キャリアを積み上げて「正しい人間」になりたかったというものであったが、ハリウッド版はFBIに自分が売られそうになったことへの報復の意味合いが強調されていた。ハリウッド版はやや説明的で、オリジナルの方が人間性への共感が感じられる。逆にディカプリオの葛藤はオリジナルよりも強調されていた。しかし、警察のボスと潜入捜査官との関係については、オリジナルの方が情感豊かに、親和的に描いている。
 ハリウッド版が優れている点を挙げれば配役だろう。特にジャック・ニコルソン演じるヤクザの親分は貫禄が全然違っていた。
 この作品は2007年のアカデミー賞の作品賞と監督賞を受賞した。これで一番喜んでいるのはオリジナルの制作陣だろう。何せアメリカ最高の栄誉のオリジナル版だし、デキとしてはオリジナルの方がよくできていると自負しているだろうから。不思議なのはアカデミー賞で作品賞を獲るような作品のオリジナルが外国映画賞にノミネートさえされていないこと。恐らくアカデミー賞の審査員たちはオリジナルを観ていなかったのではないか?もし観ていたら、この作品は選ばれなかったであろう。