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20 février 2006 

KUMQUAT: journal

スー パーで丸かじり金柑なる果物を売っていたので、買ってみた。苦くて酸っぱいと思いきや、皮はほのかに甘く、中の実の方は・・・これといった特徴はない。種 が多いの でそれを出しながら食べるが、手を汚さず1口で食べられるのでつい手が伸びる。皮をむくことさえ面倒な向きにはいいかもしれない。栄養価の方はどう なのだろう?と、つい無粋な疑問をもってしまう。
 それはともかく、金柑の原産は中国で、12世紀には既に文献にその名があるらしく、日本への伝 来は鎌 倉時代とも江戸時代とも言われている。説が分かれるのは何 を以て「金柑」とするのかの違いがあるのかも知れない。むろん、金柑にも様々な種類があるからだ。
 それより僕にとって興味深いのは
金柑のフランス語の発音である。フランス語はタイトルにあるようにKUMQUATで、英語も同じである。このスペルをみて、KUMに「金」 の韻尾の発音-mが反映されていることがすぐに分かるが、QUATが「柑」の字と合わない(最初は陽入対転かと思ったが「柑」字は-m韻尾なのでこれは誤 り)。「金柑」の日本 での漢名は「金橘」なので、ヨーロッパ語が基づいた漢語が「金橘」なら「橘」の声母k-と入声音-tが反映されているので、漢字と発音が対応する。 KUMQUATは中国の古い発音が反映したものか、南方方言の発音が反映されているのであろう。この辺りは主母音の詳細な考察が必要になろう。
 この小さな果物は今や世界中で栽培されているが、語形が残 したその旅の痕跡に思いを馳せるのも一興である。まあ、上記は単なる推測だが・・・。