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14 mai 2009 

mon voyage episode 7 :journal

 サラエボの朝。外はまだ暗い。起床は4時半。少しぼんやりしながら着替えと荷物の整理をする。朝食代わりに買ったイチゴを食べるが、固くて、甘くなくて、泥臭かった。5時にお願いしていたモーニングコールは5時15分に鳴った。5時半にロビーに行くと、タクシーは呼んでいないという。いつも朝に呼ぶとの由。電話をしてから1分でやってきた。
 タクシーで空港に向かう。空港の入り口でもセキュリティ・チェックをしている。カウンターでチェックインをするとクロアチア航空の係員が「ビザは?」と訊いてくる。「は?」と、ぽかんとしていると、係員はどこかに電話してボクの名前を伝えている。すると横のカウンターの係員が、「君はクロアチアに入国できない理由があるのか?」と訊いてくる。それをすぐに打ち消したが、何やら雲行きが怪しくなる。結局、何事もなくチェックインできたが、あとから振り返ると、ノービザの日本人とビザが必要な中国人と間違えたのではないだろうか。なにせ5時半である。あちらも寝ぼけていた可能性もある。
 離陸まで50分あったので、カフェでエスプレッソを飲む。ついでにパソコンで旅日記を書き、ボスニア・ヘルツェゴビナ土産の品を物色する。めぼしいモノがなかったが、ミントの石鹸を発見し、これを購入。5.7とあったので、てっきりKMかと思ったら、ユーロであった。なかなかいい値段の石鹸である。それを現地通貨を消化する意味もあり、2個購入した。
 そして搭乗前の手荷物検査。やはり長蛇の列。だが、次々に列を追い越して割り込む人がいる。きっと搭乗前ぎりぎりなのだろう。そう思って鷹揚に構えていたら、いきなりアナウンスでボクの名前が呼ばれる。チェックインカウンターでの一件もあったので、心臓が跳ね上がった。搭乗に遅れそうなのはボクだった。Sorry, I'm late!と謝ると、係員はYes, you are late.と冗談交じりで切り替えす。
 飛行機はプロペラ機。ダッチロール気味に上昇を続けたため、焦ったが、その後は順調な飛行で、ほどなくザグレブに到着した。
 ザグレブは寒かった。まだ7時半にもなっていないからなのかも知れない。だが、両替カウンターは開いていたので、早速1万円をKNに兌換する。少しは覚えたクロアチア語で両替のやりとりを完了すると、係員のお姉さんはにっこりと微笑んでくれた。もし、日本でインド人に「おはようさん、これ両替してくれへん? おおきに!」と言われたら、やはり笑ってしまうだろう。きっとあちらの人の感覚では、そんな感じなのだろう。
 たとえ意思疎通が楽にできたとしても現地の人に緊張を強いてしまう英語は、やはりいかがなものかと思う。村上龍のエッセイに、英語が上手い奴は信用しないとあった。そのココロは、いざという時には強者の側に付く可能性が高いからだそうだが、何となくそれも判る気がする。
 エアポート・バスで市内のバスターミナルに移動し(30KN=約600円弱)、トラムに乗り換える。どこにも3日有効のザグレブ・カードを売っていないので、仕方なく一回のチケットをキオスクで購入する。ホテルの目の前でトラムは停車し、そのままホテルにチェックインする。空き室があったのだろうか、9時前だというのに部屋に通してくれた。
 部屋はモダンでシックな内装で、シンプルで清潔感があった。渡されたパスワードでネットが無料で接続できることを確認し、しばらく仮眠をとる。
 もう11時。外は雨が降っている。しかし、食事に行かなくてはならないので、ホテルのフロントで地図をもらい、おすすめのレストランを紹介してもらう。トラムに一区間だけ乗車して、レストランCihoに行くが、まだ早すぎたのであたりを適当に散策する。しかし、雨脚が強く、靴もズボンもびしょ濡れ。散歩気分に水を差された。
 随分と寒さを感じたので、Cihoに入る。Cihoでは、魚のスープと蛸と豆のトマトソース煮を注文する。魚のスープは2,3人分はあろうかという分量。さらに蛸のトマトソース煮も、2、3人で分けるのがちょうどいい感じであった。あっさりして洗練された味付けと寒さも手伝い、スープは全て飲み干すが、蛸の方は食べきれず残りはお持ち帰りさせてもらった。こちらにtakeoutの習慣がどれだけあるかは判らなかったが、快く応じてくれた。その後、デザートは?と言われたので、Cream Caramelを注文する。出てきたのは、プリン。それも素朴な、日本の家庭で手作りですと言われて出てくるようなプリンとほとんど同じものが出てきて、それをほっこり食べる。









 午後は旧市街を散策する。ケーブルカーの乗り場に向かう道の角に、美味しそうなアイスクリーム&ケーキ屋があったので入ってみる。アイスクリームはミックスベリーのアイスを注文したが、ふんわりしてクリーミーで、本当に美味しかった。きっと他のアイスも美味しいのであろうと思わせるものがあった。ケーブルカーは人が多くいたが、乗客が席を譲ってくれた。ドアの両脇の座席をそれぞれ一つずつ明けてくれたので、恐縮してしまう。どちらに座るか一瞬迷って、おばさんが譲ってくれた方に座る。








 ケーブルカーを降りると、そこはやや低いながらも市内が一望できる場所であった。そこから当て所なく、旧市街を歩く。人通りもまばらで、あちこちに小さい規模の美術館や博物館があった。恐らく、夏場などは観光客でごったがえすであろう大型のカフェテラスは閑散としていた。建物は古くとも19世紀初旬ぐらいのものばかりだったような感じだった。










 夜は、駅地下のショッピング街にあるスーパーに行き、お総菜とお酒を買い、ホテルの部屋で食べることに。買ったのはCroatiaのワインとビール、パン、そして鶏の丸焼きを半羽。購入の際には、お酒を扱っているお店のおっちゃんにおすすめのワインとビールを教えてもらった。ビールはいつもそのおっちゃんが呑んでいるものだから間違いないとのお墨付きを頂いた。
 さて、夕食。部屋の机の前には大きな鏡があり、やむなく鏡を前にして夕食を摂ることに。普段、鏡の前で食事をすることはないので、がっついて食べる姿がいかに見苦しいかを確認させられているかのようであった。まあ、鶏の丸焼きを食べていたということも、ある種の浅ましさの演出に一役買っていたかも知れない。
 クロアチアの赤ワインは日本円で1400円程度であったが、なかなか悪くなかった。ビールもお昼にtakeoutした蛸のトマトソース煮にマッチして、旨かった。