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27 avril 2009 

mon voyage episode 2 :journal

 Wienの朝。25日。窓からみえる樹木の葉にはうっすらと雪が積もっている。ビルの谷間から青空と、ビルを照らす日差しが見える。
 時差のせいか、疲れているはずなのに何度か目を覚ました。便意を催して用を足したが、それはまさに日本の朝の時間帯であった。ボクの体内時計はまだ日本時間である。
 早起きして朝食。素晴らしい朝食だった。ソーセージとハムで10数種類、チーズ6、7種類、パンもゆうに6,7種類はあった。クロワッサンはイマイチだったが、ライ麦か何かの黒パンは重厚でしっとりして美味しかった。アルプスの少女ハイジやそのおばあちゃんは白パンにこだわりを見せていたが、やはり黒パンがうまい。
 なかでも美味しかったのは、イワシかマスか何かのマリネ。こちらも6種類ぐらいあったであろうか。こちらは全部、平らげた。あとはサラダ、ベーコンや炒り卵、ミートパイなど火を通したもの、フルーツ、シリアル、ドライフルーツ、ソフトドリンク・・・少しずつ食べたが、満腹という感覚を久々に味わった。朝食なのにワインもあったが、さすがにこれは遠慮した。いくら宿泊費に含まれているとはいえ、節度がないとお思いの向きもあるかもしれない。隣に日本人らしき人がいたが、彼女も明らかに食い過ぎていた。
 ゆっくり朝風呂に入った後、散歩に出かける。財布とパスポートとカメラのみ携えて、町をぶらつく。しばらく歩くと、凍みるような冷たさを感じる。凍てつくように、寒い。研修でパリに行った当時を思い出す。適当に歩くと、長くて広いショッピング街に出た。若者向けの商品やインテリア関係のお店が並ぶ。人通りはやはり少ない。Wien KarteというWienの公共交通機関が72時間乗り放題になり、美術館なども割引になるチケットを買おうと思うが、駅はどこも無人。後で知ったが、Wien Karteはたばこ屋やホテルでもどこでも買えるようだ。空港で買っておいて、使うのは翌日からということでもよかったらしい。とにかく、Wien Karteのみゲットして地下鉄でホテルに戻り、仕切り直しをする。
 部屋に戻る頃にはもう10時。入室時にもらった週間天気予報によれば、今日の最低気温は−1℃、最高は6℃。寒いわけである。とりあえず旧市街の環状に通っている路面電車に乗って、街をひとまわりすることにする。窓の外に見える風景は、まるで建物の美術館だ。これを2、3周楽しんでから外に出ようと思っていると、あれあれー?環状線をぐるぐる回るはずの電車が路線を外れていく。何故かドナウを渡り、明らかに中心街とは離れていく。トラムを降りて地図をみる。持参した古い地図では1番、2番がぐるぐるリンクを回るはずだが、ホテルでもらった新しい地図では環状線の途中からフェードアウトするようになっている。路線が変わっていたのだ。そういえば、地下鉄の路線も、延伸されて行き先を示す最終地点の表示が違っていたので、その時点で気づけばよかった。やはり地図やガイドブックは新しいものに限る。それからはホテルでもらった地図を使う。
 随分歩いたあと、ようやく環状線に戻る。美しい建物が並ぶ中心部は賑やかで、人通りも多い。だが、寒さに耐えきれず、12時前にはレストランに入る。オーストリアワインの赤と豚肉のローストを注文。ソースはカレーソースであった。19ユーロ。少し贅沢をした。
 その後、再び街を散策。Wien大学が見えたので、入ってみる。さすがにヨーロッパで三番目に古い大学。校舎は重厚な作りである。中庭の周りに廊下があり、廊下にはWien大学関連の著名な(たぶん)学者の彫刻が並べられていた。確かフロイトがいるはずであるが、尊敬している訳ではないので探さなかった。説明書きに名前と数式だけが書かれていた像があった。きっとその数式を証明した数学者なのだろう。こうしたシンプルな紹介はいかにも数学者らしい。
  











 その後、再び街をぶらぶら。ワインショップに入る。海外も含め産地ごとに陳列されていたが、やはり地元のワインが多い。見ているだけでわくわくしたが、一本も買わずに出る。





















 店を出てから道に迷ったので、国立美術史博物館を目指してバスと電車に乗る。ほどなく到着したが、美術史博物館の真向かいにある双子のように対になっている建物に入ってしまう。そこは自然史博物館であった。入館直後は8ユーロ払ったことを後悔したが、後に入った美術史美術館より、むしろこの自然史博物館の方が衝撃的であった。
 この博物館は展示物が実に多彩で、よくできていた。岩石、隕石、宝石にそれぞれ一室が設けられ、整然と並べられている。この数と種類が尋常じゃなかった。最初はどれも所詮は石だと軽くみていたが、一つ一つみていくとその多様性に興味が湧いてきた。宝石の展示物は自然の神秘を感じさせた。
 動物、昆虫、植物、その多様性に驚くばかりだ。特に植物の化石の部屋では、かつて地球を今とは全く違う植物が彩っていたことを示す展示が並べられていた。ここが一番、想像力をかき立てられた。
 次は向かいの美術史美術館に行く。この美術館の目玉は、BrueghelとVermeer。しかし、Vermeerの「絵画芸術」は貸し出されていた。どこに?ひょっとして日本? しかし、Brueghelのバベルの塔を見られたのは嬉しかった。この絵は、ウンベルト・エーコの『完全言語の探求』という本の表紙になっているため、見てみたかった一枚だ。もう一枚、Brueghelの『農家の婚礼』に描き出されている人々の表情を、一人、一人じっくりとみる。野菜や果物や木を緻密に構成して描かれたアルチンボルドによる肖像画は、実際にみてみると少し気持ち悪かった。














 夕食は、ホテルのフロントの女性に紹介してもらった大衆的なレストランに行く。ホテルから徒歩10分程度。値段も安く、美味しかったが、その量が多いこと、多いこと。隣で肉を食べている人の皿の上には、1kgもあろうかというグリルしたスペアリブが載っている。さらにフライドポテトとジョッキのビール。もちろん、注文の主は立派な太鼓腹であった。
 ボクは軽く夕食を済ませるつもりが、豚肉のグリルと大根とキャベツの温サラダを注文し、さらにビールとワインも飲んでしまった。
 部屋に戻って塩気の強い肉やポテトをミネラル・ウォーターで流しながら、後悔をする。毎食、毎食、暴飲暴食を繰り返すなど、真っ当な人間の所業ではない。それにしても、こちらの空気の乾燥には辟易する。手の爪の先が割れてしまい、ささくれができてしまう。ポケットに手を突っ込む時に、ポケットの内側に引っかかるので、小さなストレスを感じる。
 歩き疲れて、9時には寝てしまう。