Serendipity:films
Peter Chelsom監督のSERENDIPITYを観た。クリスマスの買い物客で賑わうデパートでSaraとJonathanは同じ手袋を買おうとする。それを譲り合っているうちに二人は惹かれあうものを感じる。お互いに好意を持ちながら二人は別れる。数年後、互いに結婚を控える身になるが、あの日一日だけ会ったお互いのことが忘れられない・・・。ニューヨークを舞台にしたこじゃれたロマンティック・ラブ・ストーリー。予定調和的なストーリーであるが、主人公の二人が憎めない等身大のキャラクターで、好感度が高い。ジョン・キューザックはこうしたどこにでもいそうな青年を演じるのがうまい。
しかし、この映画の主人公たちもそうだが、人は「運命」という言葉になぜかくも魅了されるのだろうか?人との出会いを「運命」と感じるか否かは、その人が「運命」だと思いたいかどうかによって決まる。ただ、あまりにも簡単だと人はそれが「運命」だと思いたがらないので、手の込んだ障壁が必要となる。まさにこの物語のように。二人を隔てる数多くの障壁は彼らをして二人の関係が「運命」であると思わせることに一役も二役も買っている。身の上に起こることは全てが偶然とも言えるし、必然とも言える。ある出会いを偶然と呼ぶか、必然と呼ぶかは、心次第である。
