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10 mai 2006 

The Ninth Gate:film

Roman Polanski監督のThe Ninth Gateを観た。
世界のレアな本を転売することを商売にしている男・コルソ。ある富豪がコルソに一つの依頼をする。彼が自らが所有している悪魔の祈祷書"The Nine Gates of the Kindgom of the Shadowsが"偽物ではないかと疑いをもっているため、残りの2冊と比較検討してほしいとのこと。ニューヨークからフランス、ポルトガルと祈祷書を追って旅するコルソだが、異本の所有者が次々と殺されてしまう・・・。
 僕は仕事柄、洋の東西を問わずレアな本を手にとることも多い。時にそれが天下の孤本ということもある。こうした本を目の前にした時、少なからず緊張を感じるし、その扱いには細心の注意を払う。しかし、ジョニー・デップはブランデーを飲みながら、煙草をプカプカ吹かしながら、髪の毛をかき上げながらクールに「校勘」し、布製バッグに無造作に本を入れて持ち運んでいる。さらに、17世紀の書籍ならどんなに保存状態がよくてもコピーすればクビが折れる心配もあるが、それも意に介せずコピー機に本を押しつける!オイオイ、稀覯書のバイヤーならもっと書籍の扱い方を知っていてもよさそうなもんだろう!とツッコミを入れたくなる。
 話を映画に戻そう。この映画はサスペンスということなのだろうが、途中から悪魔が存在するという前提でストーリーが進んだり、普通っぽかった女性が宙に浮いて移動したりしたので、前半と後半では物語の質が変わってしまったような違和感を覚える。結果的に残された三つの書籍はどれも本物で三冊がそろってはじめて真価を発揮するものであるが、こうした設定も何となく必然性が薄い。不明な点も多いが、もう一度見直すまでもない作品のような気がする。Polanskiの映画だと思ったが、残念ながらハズレである。Johnny Deppが好きな向きには期待を裏切らないかも知れない。この映画でも適度に三枚目を演じています。