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06 mai 2006 

Son frère:film

Patrice Chéreau監督のSon frèreを観た。
お互いの人生に背を向けてきた兄弟。ある日、兄トマは血小板が破壊されるという不治の病に冒され、弟リュックに看病を頼む。確実に死に近づいていく兄を看て、二人の関係は緩やかに変わっていく。
 残酷なまでに死におかされていく兄と兄の痛みを我が事のように分かち合う弟。なぜ彼ら二人が疎遠になったのかが物語が進行するにつれて明らかになる。精神の宿った肉体が、病院の治療の場では一つのオブジェのように扱われ、またそのように扱わざるを得ない現場。長い時間、死に直面しながらこうしたテーマにありがちな感傷は極力抑制されている。病魔に侵される兄と健康な弟。ヘテロの兄とゲイの弟。対照的な二人が静かに、静かに和解をしていく。しかし、お互いを認め合う頃には死が二人を分かつことになる。Bretagneの海に入っていく兄の姿を切り取ったラスト・シーンは秀逸。エリック・ロメールの『夏物語』とは全く違ったBretagneの姿をみせる。邦題は『ソン・フレール-兄との約束-』