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09 mars 2006 

SHINE: films

Scott Hicks監督のSHINEを観た。
オー ストラリアの貧しいユダヤ人の家庭。Davidはヴァイオリニストの夢を絶たれた父の指導のもと、ピアノの英才教育を受ける。そして、国内のコンテストに優勝。アイザック・スターンから直々に アメリカの音楽院へ招待されるが、父親の反対で断念。その後ロンドンの音楽院から招聘を受けるが、今度は父親に勘当されながらもてもロンドンに渡る。ロンドンで は将来を嘱望されるも、その後精神を病んでしまう。
 
精神を病みながらも、見事復活を果たした実在のピアニストDavid Helfgottの半生を描く。明らかに彼にとって大きな存在だったのは父だが、この厳しく、歪んだ姿 をArmin Mueller-Stahlが迫力ある演技で演じていた。この親子の過酷さをみて、五嶋みどり一家の物語を思い出した。また、長じてからのDavidを演 じたGeoffrey Rushも印象的。リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」の超絶技巧は凄かった。
 この映画はなぜDavidが精神を病 み、復活し得たのかなどが分からない部分もおおかった(父親の存在が明示的に示されるがそうなのだろうか個人的には疑問)。だが逆にこの映画を見て、 Rayを観たときに感じた物足りなさが何だったのかが分かった。これは、Rayでは彼のscandalousな面ばかりを描くばかりで、Ray Charlesの音楽家としての情熱や苦悩などがあまり描かれていなかったからである。彼の音楽への情熱や彼が死ぬほど努力した様子、彼を音楽家たらしめ ていたものが何だったのかがRayでは伝わってこなかったのだ。こうして似たようなテーマの作品を比べてみるのはやはり面白い。