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14 juin 2008 

大日本人:films

松本人志監督の『大日本人』を観た。
 大日本人の姿を、ルポルタージュ形式で描いた作品。期待していたよりは興味深い作品だと思った。だがお笑い映画といえば、かなり苦しい。俳優や獸のキャラクターで笑わせようという意図は感じるが、まあそれが笑いを誘ったかは劇場で観ていないので判らない。この作品はそれに値するかはともかく、やはり映画は劇場で観るべきものであると感じる。テレビで観る彼の笑いに似て、内輪受け的である。
 ここで描かれるのは、ヒーローの裏側、実情。世襲で伝わる大日本人は時代の流れとともに人気もなくなり、一部の人々から疎まれ、孤独で寂しい生活を送っている。先代では大勢いた使用人や取り巻きはいなくなり、世俗的な生活を送っている。「伝統」に則ってとりおこなわれる神事も単なる形式に堕し、神官はメディアのダメだしにも何の抵抗もなくやり直しに応じる。また、現代の大日本人はスポンサーという商業的側面を意識しなければ生きていけないようになってしまっている。日本の伝統や格式と言っても、所詮はこんなものだ、と言っているようだ。もちろん、現代の大日本人といえば・・・日本の象徴とされるあの方であろう。
 どこからやってくるのか判らない獸と戦う大日本人の姿はまさにエヴァンゲリオンのパロディ。実写になった部分はウルトラマン・シリーズのパロディ。アメリカン・ヒーローの登場ですっかり影が薄くなっている大日本人も、日本の国の置かれている状況なのか?とにかく、最後は破綻して終了した。