PERSEPOLIS:films
Marjane Satrapi&Vincent Paronnaud監督のPERSEPOLISを観た。パーレビ国王の失脚とイラン革命、そしてイラン・イラク戦争。イランでの幼少期とウィーンでの少女時代、そしてイランでの大学時代を経てパリに出るまでを描いた自伝的アニメーション。
恐らく彼女はかなりの上流家庭のお嬢さんなのだろう。彼女のようにウィーンのフランス語学校に留学したり、パリに出たりすることは一般のイラン家庭ではできない。しかし、イランだけでなく、どこで暮らしても異端扱いされてしまう。彼女は年齢的には僕とさほど変わりないが、政局により生活が一変し、翻弄されてきたと言っても過言ではない。政治的な変化で社会がこれほど変化をしていまうことに暗澹たる思いを抱く。やや暴露的な印象も持ったが、庶民から観た政局などはああした灰色のものだったのだろう。ラストはフランスでとこから来たのかと尋ねられたことに対して、きっぱりと「イランから来た」と答える。これは出自を隠したりしてきた過去へ別れを告げる、高らかな宣言でもある。印象に残ったのは祖母。何歳になってもジャスミンの花を胸に忍び込ませる粋なところがある女性。おしゃれをしたいというささやかな楽しみさえも奪った政府がやりたかったこととは一体何なのだろう・・・日本上映はフランスのオリジナル版。キアラ・マストロヤンニとカトリーヌ・ドヌーヴの母娘が声優をつとめていた。
