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26 mars 2008 

KUNDUN:films

Martin Scorsese監督のKUNDUNを観た。
 チベットの最高指導者ダライ・ラマ14世が見いだされ、インドに亡命するにまでのチベット社会におこった悲劇と彼の苦悩の日々を描いた作品。最初は全編英語の台詞に違和感を抱いたが、内容としては、チベットの民が舐めた辛酸がいかなるものだったのか、その概略がよく判る作品に仕上がっている。
 昨今、チベットの「問題」が再びクローズアップされているが、現在のようにデモから暴動に至った背後には何があるのか、また何が繰り広げられてきたのかがよく伝わってくる。何事も現在の状況のみから判断するのではなく、その歴史的経緯がどのようにあり今に繋がっているのかを押さえなければ、表層的な理解に留まってしまうのであろう。毛沢東は何故に宗教を「毒」として敵視したのか?かつての日本がそうであったように侵略行為は必ず「人々の解放」という体裁をとる。イラク戦争もそうだったように、こうしたことは中国だけに繰り広げられていることではない。10年以上前に製作された作品だが、そういう意味で、今観ても感じるところの多い作品である。自分はもっとチベットの声に耳を傾ける必要があることを痛感した。因みにダライ・ラマはノーベル平和賞を受賞している。邦題は『クゥンドゥン』