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12 octobre 2006 

Lilja 4-ever:journal

Lukas Moodysson監督のLilja 4-ever を観た。
旧ソ連のうらぶれた田舎町。15歳の少女Liljaは母とそのボーイフレンドとともにアメリカに移住することになっていたが、出発直前に「あとで呼び寄せる」と言い残して母親と彼氏は旅だってしまった。その後、何の音沙汰もなく、一人残されたLiliaは叔母に住んでいた家を追い出されてしまう・・・。
 15歳の少女にふりかかる悲惨な運命。母親に捨てられ、恋人を装った男に旧ソ連からスェーデンへ性奴隷として売られてしまう。彼女の状況は次第に過酷なものになるが、神に祈っても、天使が舞い降りても、誰も彼女を助けてくれない。逆境の中でも健気に生きたり、夢や目的のために苦しさに耐えるといった「物語」は彼女には用意されていない。彼女は普通の15歳の女の子と同様、世間知らずで無力である。彼女の周りにいるのは若い身体に群がり、アビューズする男たちだけである。唯一の友達を除いては。しかしその友達からも離れてしまう。
 人身売買で性奴隷となる女たちを描いた作品は数多いが、Amos Gitaï監督の"TERRE PROMISE"という作品もある(日本未公開)。これはイスラエルを舞台にした作品だが、暗闇の中で競り市のように、女性たちに値段が付けられていく。およそ人間的な扱いを受けない過酷な日々を描く。この作品も相当にショッキング。恐らく、世界中で同様のことが行われているのだろうと思うと、暗澹とする。しかし、忘れてはならないのは、アジアにおいては日本がこうした巨大な市場を有しているという事実である。