Rijeĉi Ivice Osima:journal
眠れなかったので以前に買っておいた本を開いた。『オシムの言葉』集英社。涙なくしては読めなかった。哀しい歴史に翻弄され、過酷な人生を生きてきた、その生き様のようなものに感銘を受けた。彼はきっと「平和な日常」を切望し、こよなく愛しているに違いない。
日本代表はユーゴスラビア(現・セルビア・モンテネグロ)の至宝を監督に迎え入れたのだ、と確信した。彼が来日したのは日本サッカーにとって僥倖と言っていいだろう。この一冊で、彼が若手を起用して世代交代をはかっているということも、彼がこれまでの監督業でやってきた実績に裏付けられていることがよく分かる。そして、彼は2年、3年、4年、もしかしてもっと先を見据えてチームを作り、選手を育てている。
一方で残念に思うことがある。今から言ってもしょうがないが、中田英寿が現役でなおかつ、最も旬の時に岡田やTroussierやZicoではなく、Osimが監督をしていればどれだけよかったであろうかとつい夢想してしまう。衝突もするだろうが、Osimは中田の最大の理解者となり、マスコミ攻撃からの擁護者となり得たであろう。そして中田もOsimのもとで伸び伸びと才能を発揮できたのかもしれない。
折しも、オシム監督と選手、あるいはメディアの橋渡しをする通訳問題が注目されている。オシム監督はフランスリーグで活躍してフランス語も話すし、オーストリアに家があるのでドイツ語も解するようだが、サッカーの指示に関してはセルビア・クロアチア語を使用することに拘っているようだ(彼の経歴や言葉を大切にする姿勢からこのことはよく分かる)。フランス語、ドイツ語の通訳、それもサッカーに詳しい人なら人材もいよう(むろんダバディは論外)。しかし、ことセルビア・クロアチア語に関しては通訳市場が極端に小さい。話者は1700万人ぐらいだから、日本語で学べるテキストは初級レベルの数冊に留まり、辞書に関しても同様。セルビア・クロアチア語と英語、ないしは他のヨーロッパ言語の辞書やテキストを使わなければ学習は困難なようだ。オシム監督の通訳に名乗りを上げる訳ではないが、俄然この言語に興味をもち、早速入手が容易な白水社『エクスプレス セルビア・クロアチア語』を注文。そして、英語ーセルビア・クロアチア語の辞書も発注した。楽しみである。彼の言葉を直接理解できるようになったらどれだけ楽しいだろう。
この言語、系統としては、インド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派、南スラヴ語(ユーゴ・スラビアとは南スラヴの意味。中国語でも「南斯拉夫」と言っていた)。スラブ系の言語なのでロシア語学習歴がある御人にはすんなり入っていけそうである。そういえば、上海に留学していた時期は十日戦争、クロアチア紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のただ中にあった。ユーゴスラビア出身の女の子の留学生が帰国できないから日本に行くと言っていた。名前も忘れてしまったが、彼女は今、何をしているのだろうか・・・。
映画好きの僕としてはどうしてもこの2本の作品をお薦めせずにはいられない。Emir Kusturica監督の『アンダーグラウンド』と『ライフ・イズ・ミラクル』、ジャン・リュク・ゴダールの『アワー・ミュージック』、そしてTomasz Wiszniewski『ボスニアの青い空』。特に前3作はレンタル可能だ。
日本代表はユーゴスラビア(現・セルビア・モンテネグロ)の至宝を監督に迎え入れたのだ、と確信した。彼が来日したのは日本サッカーにとって僥倖と言っていいだろう。この一冊で、彼が若手を起用して世代交代をはかっているということも、彼がこれまでの監督業でやってきた実績に裏付けられていることがよく分かる。そして、彼は2年、3年、4年、もしかしてもっと先を見据えてチームを作り、選手を育てている。
一方で残念に思うことがある。今から言ってもしょうがないが、中田英寿が現役でなおかつ、最も旬の時に岡田やTroussierやZicoではなく、Osimが監督をしていればどれだけよかったであろうかとつい夢想してしまう。衝突もするだろうが、Osimは中田の最大の理解者となり、マスコミ攻撃からの擁護者となり得たであろう。そして中田もOsimのもとで伸び伸びと才能を発揮できたのかもしれない。
折しも、オシム監督と選手、あるいはメディアの橋渡しをする通訳問題が注目されている。オシム監督はフランスリーグで活躍してフランス語も話すし、オーストリアに家があるのでドイツ語も解するようだが、サッカーの指示に関してはセルビア・クロアチア語を使用することに拘っているようだ(彼の経歴や言葉を大切にする姿勢からこのことはよく分かる)。フランス語、ドイツ語の通訳、それもサッカーに詳しい人なら人材もいよう(むろんダバディは論外)。しかし、ことセルビア・クロアチア語に関しては通訳市場が極端に小さい。話者は1700万人ぐらいだから、日本語で学べるテキストは初級レベルの数冊に留まり、辞書に関しても同様。セルビア・クロアチア語と英語、ないしは他のヨーロッパ言語の辞書やテキストを使わなければ学習は困難なようだ。オシム監督の通訳に名乗りを上げる訳ではないが、俄然この言語に興味をもち、早速入手が容易な白水社『エクスプレス セルビア・クロアチア語』を注文。そして、英語ーセルビア・クロアチア語の辞書も発注した。楽しみである。彼の言葉を直接理解できるようになったらどれだけ楽しいだろう。
この言語、系統としては、インド・ヨーロッパ語族のスラヴ語派、南スラヴ語(ユーゴ・スラビアとは南スラヴの意味。中国語でも「南斯拉夫」と言っていた)。スラブ系の言語なのでロシア語学習歴がある御人にはすんなり入っていけそうである。そういえば、上海に留学していた時期は十日戦争、クロアチア紛争、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のただ中にあった。ユーゴスラビア出身の女の子の留学生が帰国できないから日本に行くと言っていた。名前も忘れてしまったが、彼女は今、何をしているのだろうか・・・。
映画好きの僕としてはどうしてもこの2本の作品をお薦めせずにはいられない。Emir Kusturica監督の『アンダーグラウンド』と『ライフ・イズ・ミラクル』、ジャン・リュク・ゴダールの『アワー・ミュージック』、そしてTomasz Wiszniewski『ボスニアの青い空』。特に前3作はレンタル可能だ。
