« Home | scandale:films » | Conférence au sommet d'Hokkaido:journal » | Fleurs de la semaine:journal » | Paranoid Park:films » | 4 luni, 3 saptamâni si 2 zile » | JUNO:films » | 三峡好人:films » | Lust, caution:films » | ANGEL:films » | 大日本人:films » 

10 juillet 2008 

悩む力:journal

姜尚中の『悩む力』を読んだ。そのなかの一節を紹介する。
 
 「空腹さえ満たせれば食べるものは何でもいいとは思いませんし、着られるものならボロでもいいとも思いません。趣味にお金を使いたいと思いますし、余裕があるなら積極的に使ってもいいとさえ思っている。かといって、利殖に現を抜かすようなことには強い抵抗感があります。・・・いくら寄生的なマネーゲームがいけないと言っても、われわれの中に、その恩恵を受けている人は少なからずいます。株、預貯金、保険、年金・・・、これらはすべてマネーゲームの所産であり、われわれはもはやそれと隔絶した世界で生きているわけもありません。・・・結局は、漱石たちと同じように、できる範囲でお金を稼ぎ、できる範囲でお金を使い、心を失わないためのモラルを探りつつ、資本の論理の上を滑っていくしかない。」
 
 きっと自分は極めて凡庸な人間なのだろう。何だか、自分の生活そのものと言ってもいい表現だ。本書は漱石やウェーバーの生きた時代と現代が似通った状況であったと述べている。細部には異論があるかもしれないが、非常に面白く読んだ。漱石を再読してみたくなった。