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19 mars 2006 

tout près des étoiles:films

Nil Tavernier監督のtout près des étoiles: Les danseurs de l'Opéra de Parisを観た。
300年以上の歴史をもつバレエの殿堂パリ・オペラ座バレエを追ったドキュメンタリー。至高の芸術の舞台裏。閉じられた世界、厳然たる階級制、のしかかる伝統、激烈な生存競争、ハードな訓練、栄光と恐ろしい挫折・・・。なんと過酷な世界か。
光が強いほど、陰も濃い。彼らはダンサーというより、アスリート・・・いや求道者である。教師たちは「才能が第一。私たちは才能の擁護者」と言い切り、ここでは七光りなどは通じない。徹底的な自己管理が求められ、努力と実力なき人間は去るのみ。ここと比べると自分のいる世界は何と大甘なことか。そんな極めて特殊な世界に生きる彼女らでも出産、家庭との両立、体力的な衰えと引退など、一般人と同じジレンマを感じている。
この映画を観た後にバレエをみたなら、きっとこれまでとは全く違った風景がみえてくるだろう。出番の可能性が低くとも黙々と代役の練習をするダンサーたちもいる。こうした層の厚さも伝統を支える力なのかもしれない。練習風景であっても、クラッシックからモダンまで幅広くこなすダンサーたちの超人的な踊りに魅了されてしまう。恐怖さえ覚える美しさ。人体芸術の極みである。
邦題は『エトワール』。お薦め。