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25 mars 2006 

Rhythm is it:films

 Thomas Grube、Enrique Sanchez監督の"Rhythm is it!"を観た。
 ベルリン・フィルの芸術監督・Sir Simon Rattleは教育プロジェクトの一環として、子供たちがバレエを踊る企画を立てる。出身国や文化の異なる250名の子供たちが6週間に及ぶ猛練習を経て舞台で踊る姿を描いたドキュメンタリー。
 ベルリン・フィルとダンスのダの字も知らない子供たちとのコラボレーション。この企画に驚かされるが、もっと驚いたのは最初の子供たちのやる気のなさ!喋ったり、ふざけたりして最初は全くやる気を出さない。映画『エトワール』を観ていたので、その対極にある彼らに最初はもの凄く腹が立った。あのベルリン・フィルだぞ!お前たちは事の大きさが分かっているのか!と。しかも彼らが踊る音楽はStravinskyの「春の祭典」。度肝を抜かれるような複雑なリズムと不協和音と変拍子にどうやって素人の彼らが合わせていくのか?観ている方が不安になる。しかし、レッスンを積み重ねていくうちに、子供たちに徐々にだが変化が訪れる。
 やる気のない人々に一流の振付師がレッスンをする。15分で終わらせたいのに1時間以上かかってしまう。何だか振付師にシンパシーを感じてしまった。一つの舞台を作り上げることの苦労がよく分かる。ラストで少しだけ披露される本番は非常にまとまっているように見えた。さすがはプロ。個々人の技量をカバーするに十分な迫力ある舞台であった。きっと、学問にしろ、芸術にしろ、一流のものに触れると、その深い意味が分からなくても何かが伝わるのだろう。全員ではなくとも、数人に伝わればそれでいい。その数人がまた誰かに伝えられたら、それは大きな裾野となる。教育は欲をかいてはいけない。若者を信じることをあきらめてはいけない。そう戒められる思いだ。