The Emperor's Club
Michael Hoffman監督のTHE EMPEROR'S CLUBを観た。名門男子校で長年、ギリシャ・ローマ古代史を教えていた老教師ウィリアムのもとに同窓会の通知が届く。そこにはその高校の伝統行事で、古代ギリシャ・ローマ史の知識を問う“ジュリアス・シーザー・コンテスト”のリマッチを行うことが記されていた。その招待状を出したのはかつて彼を困らせた問題児・セジウィックだった・・・。
最初は『今を生きる』の二番煎じのような作品だと思っていた。上院議員の息子の悪ガキが登場し、彼の成長とともに師弟の関係が深まるようなパターンだろうと思っていた。しかし、そんなロマンティックな予感は映画のなかの教師が感じた深い後悔と哀しいできごとによって吹き飛ばされてしまった。およそ教師たるもの生徒が学ぶ楽しさを覚えて、メキメキと力をつけていく姿に喜びを覚えないものはいないだろう。しかし、その喜びは本人がおかした罪と、失望とともに踏みにじられてしまう。最後には一筋の光明がさすが、教師が感じた苦々しい思いはリアルで、哀しい。教師という仕事の因果を感じる作品。邦題は『卒業の朝』
