L'equipe du Japon:films
岩井俊二監督の『六月の勝利の歌を忘れない 日本代表、真実の三十日間ドキュメント Vol.1』『同 Vol.2』を観た。2002年ワールドカップ日本代表の練習・合宿・ハーフタイムの様子などを撮影したドキュメンタリー。岩井俊二が編集している。ナレーションはなく、選手の肉声を繋げている。時々、意味不明な発言もあるが、試合の裏側を観ているようで興味深い。2002年から4年も経っているのに、先月のように思い出す。あのときの歓声が蘇ってくるようであった。ALEXの惜しいフリーキックも、その後、彼を外した不可解な采配も。しかし、全編を通じて驚いたのはTroussierの通訳のダバディ。Troussierが言っていないことまで「訳している!」。あれじゃあ、トルシエ・ジャパンではなく、ダバディ・ジャパンのような趣。何度もそりゃねーだろー!って突っ込みを入れてしまった。Troussierのコメントの分量が1だったら、通訳が3という時もある。いくらなんでも選手も気づいていただろう。通訳が勝手に話し手の内容に注釈を付けたり、言ってないことまで言うのはマナー違反だ。Troussierの指示は結構、精神論のようなものが多いことが意外であった。彼が極めて個性的だったというのは今ならよく分かる。会話の形は常に一方的。Troussierから、選手へ。選手はいつも黙っている。熱く語るトルシエと選手とのディスコミニケーションが何となく浮かび上がるような感じだった。
ハーフタイムでの中田選手の指示などを観ていて、確信した。彼はいい監督になる。彼の戦術眼はきっと、日本の宝になる。彼はまだまだ現役だが、いつかは監督としてチームを指揮して欲しいと思った。サッカーを題材にしたどんな映画よりもずっとドラマティックで面白かった。ジーコ・ジャパンの方はどうなのだろう?恐らく、記録用の撮影クルーがいるのであろうが、いずれ明らかになる日が来るのかも知れない。その日が楽しみだ。
