« Home | échalote insulaire:journal » | Rhythm is it:films » | DEAR WENDY:films » | L'enfant: films » | Le championnat » | tout près des étoiles:films » | MIRTYLLES:journal » | GLYCERINE:journal » | Lakposhtha ham parvaz mikonand:films » | INA BAUER deux: journal » 

26 mars 2006 

CORPSE BRIDE:films

 TIM BURTON監督のTIM BURTON'S CORPSE BRIDEを観た。
 家柄が欲しい一族とお金が欲しい一族。両者の希望を叶えるビクトリアとビクターの政略結婚。結婚式前夜、リハーサルで誓いの言葉がどうしても口から出てこないビクターは森の中で一人練習をする。地面から突き出た棒を新婦の指にみたてて結婚指輪をはめ、誓いの言葉を述べると、突然地面から花嫁衣装を着た白骨化した女性が現われ、死者の世界に引きずり込まれてしまう・・・。
 生者と死者の世界。二つの世界を行き来して物語は進んでいくが、この映画では死者の世界の方がより色鮮やかに描かれて、楽しそうである。普通の人間なら痛みを伴うような表現も、死者の世界の映像ではそれが笑いに転じる。金と名誉の欲にまみれた生者の世界、そうしたものから解放された死者の世界。最後に死者の世界と生者の世界が邂逅する。意外にも対立することなく、親和的になる点がユニーク。子供たちは死後の世界を未知の恐ろしいものとして考えることすらなくなるのではないかと思うほどだ。こうしたイマジネーションに溢れた映像はひょっとすると子供よりも大人の方が喜ぶのではなかろうか?最初はガリガリのキャラクターをどうして起用するのか、全然可愛くないのではないかと思ったものだが、生者の世界で死んだように生きるキャラクターとしてはまさにあの姿がうってつけのように思える。最後はキモかわいい感じに思えてくるから不思議だ。
 技術的なことも付け加えておこう。この映画は人形のトップ・モーションでできているそうだ。本編は短いが、撮影には途轍もなく長い時間と手間がかかっている。驚きなのはピアノを奏でるシーンも音楽に合わせて楽譜どおりに正確に鍵盤をたたいていること。クリエーターの情熱が人形に"生"を与えている。残念ながらCG全盛の時代にはそうした手間暇かけた映像もCGで作ったように見えてしまう。CGの発展が観客にリアルさを奪った一つの例かも知れない。